JIJUJET2の変態情報が飛び込む!
先日Twitterのタイムラインに流れてきた情報で何やら「変態」的なイヤーピースがLIZER LABより発売されていたらしく、情弱な僕はこの情報にすぐさまかぶり付いた。
すでに在庫がラスト2という状況でなんとか滑り込みで購入!
tweet発信者の方に感謝です<(_ _)>
今回はそのLIZER LAB 「JIJUJET2」と日本ディックス「COREIR」をレビュー、対決させてみたのでご覧いただきたい。
価格は購入地点で1ペア3780円(Amazon)だけあって豪華なケース入り…
しかし付属のケースはイヤピ装着後はおそらくいらない子になる運命だろうw
対してCOREIRは2ペア入り3850円(eイヤホンWEB価格)う~~んどちらも高価なイヤピですな~🤦♂️
下敷きのスポンジをとっても底が浅いために…
↑ケーブル装着時のイヤホンを収納できない残念なサイズ感
JIJUJET2の超特異性構造(ド変態)
COREIRと同じくメタルパーツとシリコンの組合せなんだが構造がまるで違う!
JIJUJET2は通常のイヤピと劇的に異なる構造なのでまずは画像から確認してほしい。
図を見てなんとなくfinal ZE8000のような音のイメージをしてしまったのだが、実際は…かなり違った
なんと装着時に方向指定というのはイヤピ初の試みではないだろうか?
一番大きな穴に合わせてシリコンにポッチが付いてあり、ここを装着時前方に向くようにするという(±15°以内)
僕の場合はこのようにすれば装着時前に向いてくれたが、頻繁に付け替えする人にとってはかなり面倒な作業になるかと思うし、説明書にもあるが構造上クリーニングは頻繁にするのが良いらしい…ソユコトね、察してね(^^;)
各種イヤーピースとの大きさ比較
小さい方から左、そして右に行くほど大きくなります
↑JIJUJET2は左から2番目(ほぼ左隣のfinal純正と同じ直径)、COREIRは最も大きい直径(右端)
↑高さはJIJUJET2がトップでCOREIRが上から4番目の高さ
再生環境
PC(foobar2000)→ZENDAC Signature HFMset→final A5000(ケーブルイヤピは標準)3.5アンバランス接続
試聴曲
WAVファイルのアルバムA~Cの3枚から数曲を聴いてみた。
【A】Chihiro Yamanaka Trio 「When October Goes」1曲目↓
↑前半から1.4khzまでのハイハットの音色と69hz~129hzあたりのベースの低域がどうなるのかを中心に聴いてみた。
【B】Peter,Paul & Mary 「Peter,Paul & Mary 」4曲目↓
このアルバムは全体にわたって左右は男性、中央に女性のヴォーカルがほぼ同じ立ち位置、マイク3本?で収録しているため音像定位を確認しやすく、ギター2台が左右に分かれているだけなのでシンプルに音色も確認しやすい。
【C】Erich Kunzel:Cincunnati Pops Orchestra「William Tell & Overture」7曲目↓
今回は音の広がりや空気感、音圧を確認するため7曲目の4:20あたりからの静寂から一気にピーク音に達する部分を中心に聴いてみた。
JIJUJET2+A5000
ノーマルイヤピからの音質は・・・激変です。笑いますw
しかし良くなったのかと問われると…ちょっと待ってくださいw
Aではハイハットがうるせーよというぐらいチャラチャラと鳴るしベースが遠い…弱い…
Bは男性ボーカルまで明るくキャラが変わり低音がやはり痩せる。
ハーモニーもギスギスした感じに
Cでは金管楽器パートはかなりの張でダイレクトに伝わるが
やはり50~94hzの低域が痩せすぎだった。
音の奥行感はCでかなり感じることはできた。
が、それを得るために低域を犠牲にし過ぎた感はある。
高域の強さはA5000の解像度の高さとシルバーメッキケーブルの組合せもあって喧嘩したようだったので、もしかしたらと思いCOREIRで検証した後に See Audio Rinko でも試す事にした。
COREIR+A5000
COREIRによるノーマルイヤピとの変化幅はそこまで大きくはない。ケーブルによる変化よりは小さい(といってもケーブルにもよるが)きわめて常識の範囲内での変化だが、Aではノーマルイヤピだとハイハットが全般的にややシャリ付き、低域のベース特に69~129hzまでがブミーで、そのあたりの耳についた音をCOREIRは落ち着かせつつ、高域の音の消え際を自然にしてくれるという変化が見られた。
B、C、に至っても同じだがその傾向はAで確認するのが最も解り易かった。
A5000に合わせるなら圧倒的にCREIRがバランスの良さで軍配が上げられる。
ドーピングしたRinko+JIJUJET2
いかなるドーピングをしたかと言えばNOBUNAGALabsのCERESでのリケーブルであるが、これに関しては以前Twitterで報告しているので興味のある方はこちらをどうぞ↓
さすがにRinkoが2個以上買える金額のケーブルなので反則と言えば反則だが癖の強いRinkoならばと思い、クセにクセをぶつけた結果…イヤピはCOREIRからの変更で…激変www
この激変は良い激変🤣 Rinkoのこん棒で殴るような低域をシャープにするもパワフルさの芯を残しつつ、中高域で分離感マシマシの効果に驚いた。
Aではハイハットとベースの再現がA5000よりも派手でパワフル!
特にBのヴォーカルの際立ちが凄い、声がダイレクトに迫り、生き生きとしたハモリに雑味を感じなかった。
Cでの盛り上がりもピークを盛大に再現し、迫力に満ちていただけでなく、包まれるような空気感も感じられた。
これらの変化はCOREIRでは到底たどり着けない領域であったのでここではJIJUJET2に軍配!
他にもRinkoより更に凶悪な低域に特徴があるモデルもあるので、そういった曲者たちと渡り合えるのがJIJUJET2ではないだろうか?とにかくSUPER? Rinkoとの相性は非常に良かった。
まとめ
COREIRに関してはフィットが良すぎてイヤピが耳穴に置いてけぼりにされることも2回ほどあったが(すぐにつまんで取り出せたが)意外と高域は嫌な刺さりを落ち着かせつつい曇りのない自然で鮮やかな音を提供してくれるCOREIRは優等生的な立ち位置と言えそうで、逆にJIJUJET2は扱いづらいツンデレお嬢様。低音が多少削られて持っていかれるぐらいでもビクともしない機種にはヴォーカルがダイレクトアタックしてくる力強さと、分離感、狭めのライブ感を味わえると思う。
ZE8000のような開放的な広々とした空間とは違う、何か接近戦を挑まれるような緊張感?
JIJUJET2のフィット感は僕の場合は片側は問題なかったがもう片側に違和感があった。
おそらく違和感がある方が少し耳穴が異形なのかもしれないが他のイヤピではほぼ気にならなかったのだが、JIJUJET2は容赦なくそれを感じさせてくれたので、ひょっとしたらマッチングがシビアなのかもしれない。装着時もしっかり押し込まないとプカプカ浮いてきて耳穴にグリップしてくれないと言う曲者で装着感、金額、音の傾向も、万人向けとは言い難いが、イヤピの音質でここまでぶっ飛んだ製品は他に知らない。これでしか聴けない出音を確かに感じられた。
JIJUJET2は完全にマニア(変態w)向けな名作として語り継がれそうな製品だった😁😁😁
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